コラム
技能実習生に関する送出機関・仲介者のデータが公表されました。
入管出入国在留管理庁外国人労務顧問外国人技能実習機構技能実習監理団体送り出し機関技能実習生の支払い費用に関するデータが、令和4年7月に国から公表されました。
このデータによると、来日前に母国の送出機関又は仲介者に支払った費用の総額の平均値は、約54万円にのぼることがわかりました。
国籍別の平均値を見ていくと、ベトナムが約69万円、中国が約59万円、カンボジアが約57万円、ミャンマーが約29万円、インドネシアが約24万円、フィリピンが約9万円という結果になりました。
また、来日前に母国で借金をしている技能実習生は約55%で、平均値は約55万円となっています。
国籍別の借金の平均値は、ベトナムが約67万円、カンボジアが約57万円、中国が約53万円、ミャンマーが約32万円、インドネシアが約28万円、フィリピンが約15万円となっており、上述の支払総額とある程度の連動性が見て取れます。
したがって、技能実習生の半数は送出機関等に支払う金額の総額をほとんど借金で賄っているであろうことが推測されます。
このうち、来日前に母国の送出機関に何らかの費用を支払っている技能実習生は約85%であり、大部分を占めています。
その支払費用の平均値は、約52万円でした。
その内訳は派遣手数料、事前教育費用、保証金・違約金となっています。
派遣手数料が最も高かったのは中国で約37万円、事前教育費用が最も高かったのはカンボジアで約11万円、保証金・違約金で最も高かったのはベトナムで約3万円となりました。
一方、送出機関以外の仲介者に何らかの費用を支払っている技能実習生は約11%であり、支払費用の平均値は、約34万円でした。
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