コラム
技能実習生が失踪したら、50点の減点と考えることは性急ですよ。
OTIT入管外国人労務顧問外国人技能実習機構技能実習法律顧問監理団体送り出し機関技能実習の業界人の中には、技能実習生が失踪したら受入れ企業は、50点の減点になって実習を継続できなくなって大変なことになる!!
と慌てる人もいますが、
ここは、冷静に、法規を読んでみましょう。
前提知識として、技能実習生の受入れ企業は、公的機関から加点・減点基準で評価されて点数が高いと優良事業所と認定されて様々な特典を受けることができるのです。
評価基準には、こう書いてあります。
直近過去3年以内に責めによるべき失踪があること
該当 : -50 点
よく読みましょう。
「責めによるべき」 失踪
すなわち、失踪の原因が受入れ企業側にあることを言います。
企業側に問題がないのに、50点も減点されるいわれはないのです。
ただ、失踪されたら、50点減点と思い込んでいる業界人も少なくないのですが間違いです。
もし失踪者が出たら、慌てずに弁護士に相談されて対応してください。
会社側に問題がないのに、50点も減点された、されそうになったら、泣き寝入りすることなく異議を必ず申し出てください。
失踪に会社に原因がないにもかかわらず、過剰な減点を受けるなど、全くもっておかしな話です。
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